短歌連作五首 虹

 



  虹

                      丸地卓也

通勤を拒みたる夢の明けに乗る電車のなかも霧たちこむる
催花雨は花散らしむる雨といえ椿の花弁の透きてゆきたり
雨の日の七分咲花見日和なり白鷺も景のなかに降り立ち
舗装路は雨に濡れいて自動車の過ぎゆく音に湿りをくるる

雨の地にオイルのかすか溢れたり拡がり止まぬ歪みし虹は