散歩者の日記2020年3月

某日
 忙しくて日記をしばらくつけられなかった。最近ほうじ茶にハマっている。一保堂のほうじ茶を手始めに飲む。紅茶もいいけど、ほうじ茶の香ばしさと、火の感じ、茶葉が残っている感じがいい。レ・ミゼラブルはまだ終わらない。

某日
 休日前。文明堂のカステラ巻きなるものを買う。明日の楽しみ。

某日
 半日寝てしまう。が、意外とスムーズに原稿を仕上げることができるのでレ・ミゼラブルの続きを読む。

某日
 休日。レ・ミゼラブル読了。マリユスが出てきてもやはりジャン・ヴァルジャンが主役だ。彼の多くの苦悩を読むための本なのかもしれない。もちろんコゼットとマリユスのロマンスも美しい青春の一幕。
 山本周五郎の『五辧の椿』を読み始める。レミゼに比べると分量が少ないので、気軽に手が向く。日本的な抒情ってあるなぁと思う。
 かりん一首評も書かなければ。

某日
 チキンラーメン担々麺みたいなものを食べた。油麺で湯切りが必要なのだが、そのお湯がチキンスープになる仕掛けがある。塩分はなかなかだろうが、2度美味しいところが開発者の気概を感じる。
 ダウ平均株価がどんどん落ちている。買い時なのだろうが、積立口座は増額できないようだ。あくまでこつこつ積立ることにする。

某日
 ビギナーズクラシック万葉集を読み始める。まだ勉強しはじめだけど、古今和歌集より韻律がゴツゴツしてるかな。もうすこしで岩波文庫の万葉集が届く。きほんのきを押さえたい。

某日
 今日は疲労で本が読めない。仕事は好調だったが。体力がほしい。

某日
 万葉集より古今和歌集が先に届く。書店注文よりも圧倒的にアマゾンの早さと手軽さが勝っている。書店がアマゾンに営業的に負けているのは心苦しいのだが、ここまで普及する前に、対抗策がなかったのかなと今更ながら考える。

某日
 イーリアスを読み始める。少し読み進めにくいが英雄たちがかっこいい。ギルガメシュ叙事詩もKindleにダウンロードする。fgoは楽しそうで何回もダウンロードして、しかし読書の妨げになるのでアンインストールし続けていた。しばらく神話や叙事詩を読むことで欲求を解消することになると思う。

某日
 万葉集が本屋に届く。五冊は多いので、そのうち原文の上下巻で読めるようになるといいなと思う。イーリアス読了後に万葉集を読みはじめよう。ギルガメシュ叙事詩と並行になるかな。バガヴァットギータも読みたい。
 gekoの会の作品を用意せねば。

某日
 作品はあまりできなかったが、昨日は捗っていたからいいか。イーリアスがやっと半分いった。苦戦してるようだがまだ一週間弱なので爆速の進捗ではある。そろそろ時評も書かなければ。
 地元の百貨店の洋食屋でオムライスとハンバーグ、サラダのワンプレートランチを食べる。ワンプレートはいい。とてもミニマル。新所沢まで歩き、桜の開花をみつつスタバでオレンジタルトを食べる。春のぬくさとオレンジのさっぱりとした感じが合う。

某日
 トマスマンの『ヴェニスに死す』を読み直そうかしらという社会の状況だ。
 新宿御苑に行く。途中伊勢丹でお弁当を買い、新宿御苑で食べるのだ。桜はほぼ満開で来園者も多かった。新宿とは思えないほどの面積とうららかさで癒やされた。庭園はやはり西湖十景を模しているのだろうか、ところどころそんな気がした。台湾閣は台湾風の休みどころで昭和初期の大東亜共栄圏ムードがあるなと感じつつ、建築は美しかった。帰りに田無の武蔵野茶房でさくらあんみつを食べる。彩りがいい。そろそろ時評を書かねば。

某日
 花粉症がまたぶり返している。鼻汁、のどの腫れ、倦怠感が強い。熱はないので新型コロナはあまり疑われないが、QOLが損なわれる。あと所沢で発症者が出たらしいので、少し不安でもある。

某日
 体調が悪い。イーリアスも読み進められない。時評も…やらねば。

某日
 体調は回復。仕事でストレスがたまる。新型コロナの影響でカフェの閉店が軒並み早いのでイライラが極まったが、コンビニで甘味を買うことでなんとかなりそうだ。
 歌については全く駄目で、自分の浅学非才ぶりにほとほと嫌気がさす。

某日
 イーリアスは無事読了して、万葉集に入る。門外漢ではあったが、釈迢空の評論や解説をちょこちょこ読むと、理解の助けになる。釈先生と呼ばせてほしい。
 浮気症なのか橘曙覧がもうすでに気になる。

某日
 家にいるとお茶ばかり飲むことになるので、胃のことを考えてほうじ茶にする。
 万葉集第一部読了。妻を恋う歌は切実だ。もう会わないかもしれないわけだし。さてさて明日以降は第二部へ。